新NISAは60万円枠で非課税期間10年に。現行制度とどっちが有利?

新NISAの方針が固まり、投資枠が現行の半分となる60万円、非課税期間が2倍の10年とする方向のようです。

積立NISAでは、非課税期間を2倍に延長する一方、毎年の投資上限は半分に圧縮する。余裕資金がそれほどない若年層にも、制度を利用しやすくする狙いだ。ただ現行制度との併用は認めず、投資家はどちらかを選択する必要がある。

積立NISA、非課税10年=年60万円が上限―政府・与党:時事通信

この新制度、現行NISA制度の120万円枠を使い切れないような人にとってはメリットしかありません。しかし、現状すでに120万円の枠を使い切っているような人にとっては非課税枠が減ることになり、あふれた分は課税口座で運用する必要があるため、デメリットになります。このような人にとって、現行NISAと新NISAはどちらを使うのが有利なんでしょうか。

現新制度の運用比較

以下の条件で運用したと仮定して、運用結果を比較してみました。いずれも投資額は120万円/年、総投資額は2,400万円です。

  • 年利3%(税引前)
  • 新制度の場合は、NISAとは別に年60万円を課税口座で積立投資
  • 非課税期間が終了したNISA口座の資産は、順次課税口座での運用に移行
  • 課税口座の資産は、20年目の運用が終了した時点で20%の税金を差し引く

結果は以下のようになりました。

現新NISA運用総額比較

現行NISAで運用した場合は32,642,787万円、新NISAで運用した場合は31,999,051万円となり、約64万円の差で現NISAでの運用が有利となりました。累積リターンは現制度が+36%、新制度が+33%でその差は約3%。年数の割にはそこまで大きな差になっていませんね。口座ごとの内訳は次のようになります。

現新NISA詳細比較

非課税期間が長い分、NISA口座内の10年目以降の資産額は新制度が50万円程度多くなっています。逆に、課税口座の資産額は現制度が約120万円上回っています。これは、初期に非課税枠を2倍使って運用した結果が原資になっているため、原資が多くなっていることが影響している雰囲気でしょうか。課税口座への課税面では大きな差はなく、新制度の税額が8万円ほど少ない程度です。

現制度新制度
課税口座総額27,384,13726,127,094
投資総額20,866,93320,063,498
課税額1,303,440.81,212,719.2

運用がさらに長期になった場合

正確にシミュレートしたわけではありませんが、運用成績の差は年を追うごとに少しずつ大きくなっているため、運用期間がさらに長期に渡る場合でも覆ることはないと思われます。

現新NISA比較詳細2

まとめ

60万円以下しか投資できない人は新制度が有利、120万円出せる人は現制度が有利、という結果になりました。10年経過するまでは、NISA口座内の投資額が現制度より少なくなる点が足を引っ張っています。NISA口座内の運用自体は新制度の方が明らかに有利なんですけどね。私にとっては何やら残念な結果になりました。

以上、「新NISAは60万円枠で非課税期間10年に。現行制度とどっちが有利?」でした。

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