コロナで変容した仕事のスタイル:早期リタイアは果たして必要なのか?

これを書いているのは6月7日、緊急事態宣言が解除されて2週間ほど経ち、経済は概ね正常化に向かい、株価もコロナ前に迫ろうかという水準まで回復している時期です。そんな中、コロナを経験した世界を改めて眺めてみると、早期リタイアは果たして必要なのか疑問を持つようになりました。

コロナ以前の私は、会社員では得られない自由を得るために、生活費をおおむね賄える配当収入を確保し、仕事を辞める…つまりブログタイトルにあるとおり早期リタイアを実行しようとしていました。しかし、コロナによる仕事スタイルの変容は、その前提の多くを変えてしまいました。その最たるものが、リモートワークの全面的な導入です。

東京オリンピックに向けて加速していたリモートワーク

私の勤務先では、実は12〜3年ほど前から既にリモートワークが導入されており、スポット的に活用されていました。ただし、仕事の大部分は職場に集まる人たちを中心に設計されており、リモートワークはあくまで限定的なタスクをこなせる緊急的手段にすぎませんでした。部分的な利用に留まっていたのはこのためです。

これが徐々に変わりはじめたのは、東京オリンピック開催が決まった頃からでしょうか。東京オリンピック期間中に観客が円滑に移動できるようにするため、都は3年前から徐々に東京オリンピック開催期間における都心の企業労働を広範囲でテレワークに切り替えるための準備をはじめ、企業側もそれに沿う形でリハーサルをしながら準備を進めて来たわけです。

テレワーク・デイズと呼ばれるこの期間は1ヶ月近くに及ぶため、これに備えて仕事のオンライン化・リモートワーク化が進んでいきました。また、クラウドサービスに対するセキュリティ上の懸念が徐々に薄まり、バックオフィスや開発プラットフォームのクラウド化が進んだことも大きな後押しになってきました。

コロナ後はリモートワークが常態に

そしてご存知のとおり、コロナで全員が強制的にリモートワークとなったのですが、私の勤務先はこうしてコツコツ積み重ねてきた準備が実を結び、回線の増強程度で概ねリモートに適応することができたわけです。そして緊急事態宣言解除後も、服務に出勤が必須でない社員は原則自宅でリモートワークするという方針がくだされました

原則自宅でリモートワークということは、緊急事態宣言中と変わらず自宅で仕事をすることを意味する…と考えそうになりますが、そうではありません。緊急事態宣言中は自宅に閉じこもらざるを得ませんでしたが、地域をまたぐ移動制限が緩和されてしまえば、世界のどこからでも服務が可能になる、ということです。これは、字面以上に大きな出来事です。

コロナが過ぎると早期リタイアが必須でなくなっていた

私が早期リタイアを目指していたのは、例えどんなに仕事の裁量を高めたとしても、毎日決まった場所に出勤しなくてはならないのなら、その自由と裁量には強い制限がかかったままになってしまうからです。これでは気ままに旅をしたり、あちこちで暮らしたりするなんてとてもできません。

しかしコロナ後の世界では、回線さえ確保すれば仕事をしながら毎日移動して様々な土地を巡ることもでき、海外から服務することもできます。加えて、これまで地味に高めてきた仕事上の裁量のおかげで、日中もそれなりに自由時間があります。仕事内容の割には十分高い給与もあります。社会保険もあります。土日祝日+有給休暇+特別休暇で年間150日の休暇があります。さらに、いつでも取得できる60日の休暇ストックがあります。それなりの社会的地位もあります。

どこまで自由な運用が実現するのか、現段階ではまだ不透明な部分もありますが、まだ誰もやっていないために皆様子をうかがっているだけで、制度上・会社の方針上で出来ない理由は見当たりません。もしこうした働き方が可能なら、早期リタイアは…一体なんのためにやるんでしょうか?

仕事が激務でプライベートな時間がまったく足りないというなら、やはり早期リタイアは非常に有力な選択肢と思います。が、今の私はまったくそんなことはありません。残業などまったくありませんし、日や時期によっては日中かなり暇だったりします。というか、そうなるように仕事の流量をコントロールしてきました

リモートワークだと、往復2時間の通勤時間だけでなく、着替えや身だしなみを整える時間も不要になりますし、風呂や食事の時間も減っています。5年前と比べると日々の時間の余裕はまさに雲泥の差で、その気さえあれば毎日好きなことにまとまった時間を取れるようになっています。

勤務のままでどこまでやれるか、試せるだけ試す時

こうして私は、コロナの激動を過ぎてみると、早期リタイアへのモチベーションを若干失いつつあることに気づいたというわけです。となれば、早期リタイアする前に、まずはこの新しい世界で私の望むことがどこまで実現できるのか、試せるだけ試すべきだと考えるようになりました。

すべては地域間移動制限が緩和されてからですが、具体的にはまず兵庫県の実家に第二の仕事の拠点を作り、そこから勤務できるか試そうと思います。交通費がややネックになりますが、平日に移動できるのであれば、深夜バスや青春18きっぷで安く移動できるでしょう。

実家の親とのすり合わせは必要になるでしょうが…そもそも物を捨てられない母は空いた部屋をすべて倉庫にしてしまうので、私が使えるスペースがあまり残っておらず、片付ける必要もあり…相当な抵抗が予想されます。。しかし、高齢の母の先行きを考えるといずれにせよ避けては通れない話ですし、今のうちに少しずつ準備できればその方が良い…とお互い思えると良いのですが。

これがうまくいった後は、オフシーズンに移動しながらの勤務も試してみたいですね。ホテルって回線がダメダメなこと多いので難易度は高そうですが、挑戦する価値はありそうです。

ブログタイトルから若干外れた形に進むかもしれませんが、タイトルを「早期リタイアを目指す」などでなく「早期リタイアに備えて暮らす」としていたのは、早期リタイアは目的ではなく、あくまで自由に生きるための手段の1つ−しかし最強の切り札−だからです。今後もそこは間違えずに進んでいきたいと思います。

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