パワハラ気味上司のゆくえ(2)

パワハラ気味上司のゆくえ(1)で話したT課長のその後です。結論から先に伝えると、T課長はパワハラ容疑で上層部から注意を受け、結果としてT課長配下のほぼ全員が他の課長配下に異動になり、T課長チームは事実上解散となりました。また、T課長は支援先プロジェクトのオーナー組織に異動となっています。

きっかけは、過去に追い込んだ部下

崩壊のはじまりは、メンタルをやられ気味のDさんが、先輩のYさんに体調不良の愚痴をこぼしたことだったそうです。Yさんは、私がT課長配下に来る直前まで私のポジションで仕事をしていた人で、当時はAさんと似たり寄ったりの厳しいプレッシャーに晒されていたようです。飲み会などで少し話した感じでは、配置換えになった後もかなりの恨みがある様子でした。配置換え直前にはすでにかなりモチベーションが落ちていたそうですが、T課長はそれを自分が与えたプレッシャーのせいではなく、Yさんの得意な技術が採用されなかったせいだと考えていたようです。

Yさんが配置転換になった後、Yさんの名前はT課長によってダメな人の代名詞として使われていました。例えば、配属後しばらくの間私は、T課長の決めた方針について細かな部分が気になった場合は「こういう部分でこういうまずいことが起きそうですが、どう対処する方針なんでしょう?」といった確認をしていました。そんなとき、T課長は決まって「そんな細かなことは今考える必要はない」「Yさん化している」などと言って私を非難してきました。ほかに、Aさんの名前も使って「Aじゃないんだからそんないい加減なことするな」などと言っていました。具体的な人名をダメさの代名詞にして注意するのが習い性になっているんでしょうね。

相談を受けたYさんは、この職場が自分がいた頃からさらに悪化しており、すぐにアクションを起こすべきであると判断し(想像ですが、かつての恨みも晴らすべく)、会社のパワハラ通報制度を使って通報したというわけでした。

通報の結果、外部組織からT課長の上司であるN部長に対して是正指示が飛んだため、N部長はT課長には秘密で部下のそれぞれに対して個別にヒアリングしました。日頃からボディブローのように暴言を打ち込まれていた面々は、ここで日頃の恨みを容赦なくぶつけたそうです。私はまだ配属されて日も浅く、そこまで標的にされていたわけではりませんが、私自身体調不良気味であること、特に標的にされているAさんやDさんが心配であること、この状況では私も含めチームが長続きするとは思えないことは報告しておきました。ただし、現在の仕事はT課長がすべての情報と連絡経路を握っており、作業方針もすべてT課長が決めてきているため、T課長を他の人と変えても仕事はまわらないし、後任の方も責任を取りきれないのではないか、ともあわせて話しておきました。これは、Aさんからもほぼ同様の話があったようです。

T課長配下はほぼ全員異動

結果として、T課長は現在の仕事場に残留しつつ、部下はほぼ全員が異動するという決断が下されました。まずはメンタル的に問題があったDさんが即座に異動になり、少し間をおいてAさんも異動になりました。Yさんはといえば、最近はT課長配下でありつつも別のビルで比較的自由に働いており、大きな問題があったわけではなかったのですが、これを機にやはり異動になっています。

これまでT課長は、現在の支援先で大きな顔をして「俺にまかせておけばいいんだ」といった態度でいたのですが、今回の沙汰にあたってN部長は支援先の最高責任者に処分を直接伝えており、結果としてT課長のメンツはまる潰れになりました。また、T課長は自分の配下をどんどん増やし、最終的には自分の王国(比喩的な意味で・・)を作ろうという野望を持っていましたが、今回の話でこれまでの部下集めの努力がすべて水泡に帰した上、今後は部下を集めることもかなり難しくなり、管理職としての将来もかなり制限されたため、大きな衝撃を受けたようです。N部長から注意を受けた後の1週間ほどは、自分の殻に閉じこもって作業に没頭し、話しかけても反応が薄かったり無反応だったりしていました。

私の処遇

私はというと、なぜか新人と2人、T課長の配下に残されることになりました。雑談すら許されない職場ですが(雑談していると「さぼってんな!仕事しろ!」と注意される)、同じ立場の人がことごとくいなくなるのは正直厳しいです。私は比較的T課長に対する耐性が高いと判断されているらしきこと、ハラスメント度が現状そこまで高くなかったことを勘案されてのことだとは思いますが、ちょっとひどい仕打ちと思わざるを得ません。

T課長は最近立ち直りの気配を見せており、打ち合わせ中などはかつてのオレオレパワーを少しずつ発揮するようになってきました。こう書くと、病気だった子がだんだん元気になってきたいい話みたいですが、私からすると死活問題です。最盛期に比べればまだ大人しいのでなんとかやっていけそうな気はしていますが、かつての力を取り戻してしまったら、今度は私がYさんにかわって魔封波をうつことになるでしょう。

パワハラ・セクハラ通報制度の有り難み

今回Yさんはパワハラ通報制度を使って通報を行ったわけですが、今回Yさんがこうしたアクションを取るまで、私の頭には耐えてやりすごすことしかありませんでした。私に限って言えば、このままでもなんとか耐えることができたかもしれませんが、絶えず攻撃にさらされていたAさんやメンタルの弱いDさんはこのままだと耐えられなかったかもしれません。そういう意味では、Yさんのアクションは適切だったと思います。

さらに、新人と二人残された私がこれから過酷な状況に陥ることがあったとしても、最悪こうした通報制度を利用すれば状況は改善するとわかり、大きな心のよりどころにもなりました。

もし現在、上司から激しいプレッシャーを受けており、耐えるしか頭にない人がいたとしたら、社内の各種制度の利用や、上司の上司への相談を考えてみてはどうでしょうか。その場合は、味方になってくれなかった時のリスクを考え、個人的には糾弾一辺倒から入るのではなく、相談という形から入り、響かないようなら何度か繰り返すのが良いと思います。パワハラとまではみなされなかったとしても、相性や生産性の問題から配置換えを検討してくれる可能性もあります。社畜のあなたの幸運を祈ります。

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