保険の解約について考える

一般的には住居に次ぐ支出と言われている保険。私は既にこの10年間、2種類の医療・生命保険に加入してきているんですが、当時とは状況が色々と変わってきたため、改めてこれらの保険を見直すべきかどうか考えてみました。

保険に加入した経緯と目的

保険に対する私の基本スタンスは、胴元が結構なテラ銭を持っていく、自分の不健康に賭けるギャンブルみたいなもので、基本的には不要なものだというものでした。ただ、10年ほど前の結婚をきっかけに、私が急逝した際の備えとして加入してほしいという奥さんからの意見を受けて加入しています。結婚当時は今よりも資産が少なかった(合算しても7~800万程度)とはいえ、ふだんならそうあっさりと保険に入ることはないほどの保険嫌いなんですが、結婚の直前に私の父が若くして食道ガンで急逝したことから加入に至りました。私は父とそっくりな身体なので、比較的若くにガンで死ぬ可能性が高いと思われ、また父の他にも血縁者には各種ガン、心臓病、高血圧等の発症歴があったため、私自身もある程度必要性に納得して加入しました。当時の保険の目的は、以下の2点でした。

  1. 長期の入院や大きな手術が必要になった場合に、必要な生活費・療養費を確保すること
  2. 私が死んだ際に、妻が今後生きていく上で助けになるようなまとまったお金を残すこと

基礎知識、用語

具体的な保険の話に入る前に、今回出てくる用語の簡単な説明をしておきます。

掛け捨て型と積み立て型

掛け捨て型は保障のみを目的としたもので、解約時や契約期間満了時にもお金を受け取ることはできないものです。払ったお金は純粋に、保険の対象となる病気や怪我に対する支払いに充てられるイメージです。一方積み立て型は、解約時や契約期間満了時にある程度のお金が戻ってきます。内部的に、支払い用以外の部分が貯蓄・運用がされているイメージです。掛金はもちろん、掛け捨てのほうが安くなります。

終身保険と定期保険

終身保険は、契約時から死亡まで保険契約期間(支払い期間と保障期間)が続く保険で、定期保険は一定期間で契約が終了する保険です。定期保険は通常、契約を更新するごとに(自分の年齢があがり、病気や怪我のリスクも上がっていくため)保険料が高額になる・給付額が減額されるなど、徐々に条件が悪くなっていくことが多いです。

保険、共済の違い

保険は営利事業、共済は非営利事業です。よって、一般的には共済のほうが掛金は安くなります。ただし、運営会社が破綻・倒産したような場合、保険を維持する機構は制度としては保険のほうが整っているようです。

医療保険と生命保険

医療保険は、対象者が特定の病気にかかったと診断されたり、入院・手術等を行った場合に給付される保険です。特定の病気(がんなど)の場合に特に給付額が多いようなものは、「◯◯◯保険」など病気の名称がついていたりします。生命保険は、対象者が死亡した際に保険金が給付される保険です。

掛金、保険金、給付金

掛金は、保障を受けるために契約者が保険会社に支払うお金。保険金は保険対象者が死亡や重度障害になった際に保険会社から支払われるお金で、一度しか受け取れず、受け取った後は契約が消滅します。給付金は、入院や手術時に保険会社から支払われるお金で、何度でも受け取ることができ、給付後も契約は継続します。

加入中の保険

現在加入中の保険は次の2+1つです。車は持っておらず、子供もいないので、医療保険・生命保険のみへの加入です。

がん保険

ソニー損保のSUREに加入しています。掛け捨ての終身保険で、月額掛金は2000円。60歳以降は1000円になる特約付きです。死亡時の給付はありませんが、支払限度日数は無制限です。一般的な病気・怪我等での入院や手術でも半額支給される特約もつけています。典型的な医療保険ですね。

SUREベーシック(私が契約した当時とは若干内容が異なります)

こくみん共済 総合タイプ

掛け捨ての定期保険で、月額掛金は1800円。病気、事故による死亡や重度障害の発生時に20〜1200万の給付、入院・通院発生時に1000〜5000円の給付があります。内容的には、生命保険と医療保険があわさったような形です。特に交通事故時の給付が飛び抜けて高く、その他怪我や病気に対する給付はかなり低い保障内容です。60歳までは現行の保険料、保障内容で更新していけますが、60歳を過ぎると保険料は同額ですが、保障内容が突如4分の1になり、以降5年ごとにさらに減額されていき、実質的には使い物にならなくなります。

こくみん共済 総合タイプ

財形貯蓄(明治安田生命)

私は財形貯蓄制度を利用しているのですが、入社当時に勧誘されるがまま加入した結果、保険型の財形貯蓄制度に加入していました。貯蓄型の場合、災害による死亡・高度障害発生時に積立額の5倍が支給されますが、現在の財形貯蓄額は450万を超えており、非課税枠の最大となる550万円程度まで積み立てる予定なので、死亡時の保障としてはそこそこの額になります。

現段階での結論

そこそこの資産を維持できる限り、基本的に保険は不要です。ただし、逃げ切り型リタイアのように資産を徐々に切り崩していき、人生の終盤での資産額が心もとない場合は、この時期の保険の必要性については一考の余地があると思います。

私の場合、次のような方針としました。

  • 現在加入している保険は医療・生命保険ともに削減する
    • 医療保険は基本的に国民健康保険+高額療養費支給制度で十分
    • 生命保険は財形貯蓄+国民年金・厚生年金で十分
  • ただし、資産額が減ってきた高齢期に備えて最低限の医療保険は残す

これを受け、現在の保険を暫定的に次のように整理しました。

  • こくみん共済 → 解約
  • SURE → 維持+先進医療特約追加(100円)
  • 財形貯蓄(保険型) → 維持

こくみん共済は、高齢になった際の有効性が非常に低いこと、現状の保障レベルも低く、社会保険と財形貯蓄でカバーしきれることから解約することにしました。

SUREについては高齢時のがん発症に備えて維持し、先進医療特約を付加しています。これは、可能性は低いものの、保険対象外となるような先進医療を希望すると、手術だけで1,000万円を超える可能性があるからです。そうすると、高齢で残り少なくなった資産から1,000万単位で支出があり、さらに入院が続く限り保険対象外の食費やベッド代を支払うことを考えると、保険でカバーしても良いかと感じました。SUREでは、既存の契約に安価でこの特約を付加できるため、追加契約しています。

 

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