お金をかけずにラクに節約 MoneyForwardのはじめかた

日本ではNo1の家計管理サービス、MoneyForwardは、一度うまく設定できれば手間をかけずにラクに支出を減らすことができる優れものです。

この記事では、3年以上使い込んだ私の経験から、MoneyForwardを使ったことがない人〜使い始めたもののうまく使いこなせているか自信がない人を対象に、MoneyForwardを無料で最大限使って支出を減らしていく方法をご紹介します。

目次

家計管理をはじめた人が目指す2つのレベル

家計管理をはじめる場合は、何かしらお金のたまり方に問題を感じていることが多いはずです。その場合、目指すべき状態としておおまかに2つのレベルがあります。

  1. 資産を見える化し、おおまかに収支を把握できる状態
  2. 家計簿を作り、明細から問題のある費目を特定できる状態

まずは1レベルめとして、定期的に銀行口座や証券口座を確認して、資産の推移を確認できるようにします。ここで問題なく資産が増えている場合は、あえて2までやる必要はありません思うように資産が増えていない、使いすぎている、と感じた場合はぜひ2までやってみてください

MoneyForwardの利用登録

まずはMoneyForwardを使えるようにします。一般的なWebサービスと同じです。メールアドレスとパスワードを入力して新規登録しましょう。

MoneyForward ME

資産を見える化するための設定

レベル1にむけて、資産を見える化するための設定からはじめます。このためには、お金を預けている銀行口座と証券口座をすべて登録する必要があります。ゼロからはじめるのは大変ですが、一度やってしまえばあとは楽なものです。少しずつがんばりましょう!

ネットバンキング、ネットトレードの申し込み

MoneyForwardに銀行口座や証券口座を登録するには、銀行のネットバンキング機能や証券会社のネットトレード機能が使えるようになっていなくてはいけません。これらがまだ使えない場合は、利用中の銀行や証券会社に申し込んでIDやパスワードを入手しましょう。

MoneyForwardへの口座登録

ネットバンキングやネットトレードのためのIDやパスワードが手に入ったら、MoneyForwardに1つずつ登録していきます。Web版を例に説明していきますが、基本的にはアプリ版も同じです。

  1. 左のサイドバーに新規登録ボタンがあるのでクリックします。
左サイドバーのやや下の方に、アプリ版は口座タブから

2. 開いた画面で金融機関名を検索するか、もし既に表示されていたらそこから選んでクリックします。

3. 金融機関から入手したID、パスワード等を入力して登録ボタンをクリックします。この画面は選んだ銀行や証券会社によって少しずつ違いますが、入力する情報はほぼ共通なので、画面を見ながら入力してください。

資産を確認してみる

ひととおり登録が終わったら、MoneyForward上で資産を確認してみましょう。無料の場合、スマホアプリよりもWeb版の方が見やすいです。PCがなくてもスマホのブラウザで見ることができるので、ブラウザ上でも見られるようにしておきましょう

現在の資産額と内訳

ホーム画面にも表示されていますが、資産タブを開くとより見やすい情報があります。資産総額や内訳が自分の思っていたものに近いか確認してみてください。

資産の推移

「資産内訳」の横にある「資産推移」タブをクリックすると、資産の推移を見ることができます。過去の明細も取り込んでいるので、登録直後でもある程度は資産推移が表示されると思いますが、短期間では状況がわかりづらいので、半年くらいは表示されるようになってから傾向を確認すると良いでしょう。

資産額は減っていない?

資産推移を数ヶ月分確認できるようになったら、資産が想定どおり増えているか確認しましょう。思ったとおりに増えている?おめでとうございます。増えてない?え、減ってる?まずいですね。どこにそんなに使ってるんでしょうか。

この時点ではくわしくわからない

まだレベル2に向けた設定をすませていないと思うので、今の時点では家計簿をみても大したことはわかりません。MoneyForwardは、これまでに登録した銀行口座の明細からも家計簿を作ってはくれますが、口座明細には月1回のクレジットカード引き落とし額や、ATMの出金額程度しか記載されていないため、細かい用途はわからないからです。

何にお金を使いすぎているのか把握するためには、レベル2のきちんとした家計簿を目指しましょう

銀行や証券会社が多すぎる場合は?

この時点で銀行と証券口座が多すぎる(7〜8つの)場合は、あまり使っていない銀行や証券会社からお金を引き上げ、メインの銀行や証券会社に一本化することも検討します。MoneyForwardの無料版では、登録できる口座はクレジットカード等を含めて10までです。この後クレジットカードや電子マネーを登録するのであれば、銀行や証券会社はあわせても6つ程度までにしておいた方が良いでしょう。

一人で利用する場合は「メイン銀行1つ+サブ銀行2つ+証券会社2つ=5枠」程度夫婦で利用する場合は「(メイン銀行1つ+サブ銀行1つ+証券会社1つ)×2人分=6枠」程度を目安にすると良いと思います。

注意!一度登録した銀行を後で消すと大変

MoneyForwardは、一度明細を取り込んだ銀行を削除してしまうと、過去の残高推移や家計記録がすべて狂ってしまいます。銀行口座を削除すると、単に口座一覧から消えるだけでなく、過去の明細データもすべて消去されてしまうため、過去によく利用していた銀行であればあるほど、過去の記録が実態と大きくかけ離れてしまう(過去の収入、支出、残高が減ってしまう)のです。メインの銀行はあまり頻繁には変更しないようにしましょう。

確定拠出年金はどうする?

最近は確定拠出年金という制度が普及してきており、所属する企業で加入している人も多いと思います。MoneyForwardは確定拠出年金の主要な運用機関に対応しているため、 金融機関登録数に余裕があるなら登録しておきましょう。しかし、夫婦で利用しているような場合、枠に余裕があることは少ないと思います。確定拠出年金はすぐに使える資金ではないので、無視する、手動管理する、Moneytreeで管理する、等で割り切って対応しても問題ありません。

手動管理の資産として管理する

MoneyForwardでは手動で資産を管理することもでき、こうした資産は無制限に登録できるため、確定拠出年金は手動資産として登録し、定期的に手動で更新します。私の場合、財形貯蓄や退職金積立累計金等も同じように管理しており、ふだんはグループ機能を使って見えないようにしています。

銀行や証券会社を登録したときと同じように、サイドバーの新規登録ボタンをクリックします。

その他保有資産をクリック。

まずは金融機関を登録します。種別を選んで名前をつけます。

「手入力で資産を追加」ボタンをクリック。

手動管理する資産の情報を入力して登録します。

これで資産として登録されます。金額が変更になった場合は、資産ページから手動で変更できます。

Moneytreeで管理する

Moneytreeでも多くの確定拠出年金運用機関に対応しています。こちらにも登録しておけば、リアルタイムで残高を確認することができます。

家計簿を作るための設定

資産残高の推移をながめてみて、思ったように資産が増えていない、減っている、と感じた場合、原因をつきとめて出血を止める必要があります。このために必要となるのが、何にお金を使ったを記録した、家計簿です。

家計簿を作るための障害

MoneyForwardは銀行口座の明細からも家計簿を作ってくれますが、ここには月1回のクレジットカード引き落とし額や、ATMの出金額程度しか記載されておらず、内訳は明細やレシートを集めないとわかりません。これは非常に面倒で、そもそも家計簿自体をやめてしまう原因になりがちです。

ラクをするためにはキャッシュレス化!

しかしここからがMoneyForwardの真骨頂、クレジットカードや電子マネーを登録すれば、利用明細を取り込み、食費、光熱費、趣味娯楽費といった費目に分類して、自動的に家計簿を作ってくれるようになります。それでも、現金で支払った部分はポチポチと都度手動で入力する必要があります。

つまり、MoneyForwardを使ってラクに家計簿を作るためには、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、自動的に明細が残る方法で支払いする、要はキャッシュレス化をすすめることが非常に重要になります。

クレジットカードは使いすぎが怖い?

MoneyForwardに登録さえしていれば、毎月どれくらい使ったかをきれいにグラフ化してくれます。先月より利用金額が多ければスマホに通知もしてくれます。家計簿化されていない現金払いよりよほど使いすぎを抑えてくれますよ。それでもクレジットカードが怖ければ、デビットカードを使う手があります。

デビットカードは超絶便利!

デビットカードは銀行から発行されるもので、最近ではキャッシュカードと一体になっているものも多いです。クレジットカードとほぼ同じように使えますが、銀行口座に残高がない場合はその場で支払いが失敗するため、気づかずに使いすぎることがありません

また、支払いの履歴は銀行口座の明細上に残るため、銀行口座をMoneyForwardに登録するだけで家計簿を作れることから、登録口座枠の節約にもなります。さらに、クレジットカードと同じく利用額に応じてポイントが付与される上、明細はほとんど瞬時に記録され、MoneyForward上の家計簿もリアルタイムで正確になる、といいことづくめです。

何を登録すればよい?

100億円あげちゃうキャンペーンで話題になったpaypayをはじめ、キャッシュレスの支払い手段はどんどん増えてきています。10個しかない無料枠を有効に使うためには、これらのうち何を登録すれば良いのでしょうか。

まずはクレジットカードを最優先で登録

星の数ほどあるキャッシュレス支払いも、根幹の支払いはクレジットカード(デビットカード)か銀行口座引き落としを使っています。このため、クレジットカードさえ登録しておけば最低限の金額は把握できるようになります。また、クレジットカードは現状最も利用場所が多いキャッシュレス支払い手段です。まずはクレジットカードを最優先で登録しましょう。

電子マネー/QRコード決済は費目ごとに用途を分ける

電子マネー系はすべて登録しようとすると、たいていは無料登録枠をオーバーしてしまいます。登録を最小限にしつつうまく支出を把握するには、電子マネーの種類ごとに用途(食費、交通費等の費目)を絞る方法があります。

たとえば、Suicaは交通費のみ、nanacoは食費のみに使うと決めます。こうすると、Suica自体をMoneyForwardに登録しなくても、Suicaへのチャージを一括で交通費として記録すれば、細かい乗車の明細を取り込めなくても、交通費への支出額はきちんと把握できます。Suicaへのチャージをクレジットカードで行えば、チャージ額をわざわざ手動で記録する必要もありません。

クレカ、電子マネー、QRコード決済の登録数の目安は?

おおよその目安ですが、一人で利用する場合は「メインクレカ1枚+サブクレカ1枚+その他電子マネー等2枚=4枠」程度夫婦で利用する場合は「(メインクレカ1枚+サブクレカ1枚)×2人分=4枠」程度が良いと思います。

それでも残る現金支払いのために”財布”を作る

ここまで設定を終え、支払いをできる限りキャッシュレスですますようになれば、放っておいても月末にはそれなりに精度の高い家計簿ができあがるようになります。

しかし、現金支払いしか受け付けない店はまだたくさんあります。MoneyForwardで現金をうまく扱うには、MoneyForward上で”財布”を作ります。こうすることで、現金での支払いや受け取りの記録はすべて”財布”という口座上に記録されていき、残高も自動的に更新されていきます。

すべての現金払いを記録する必要はない

面倒ならすべての現金払いを記録する必要はありません。例外的な支払いだけをMoneyForward上に記録しておけば、残りの支払いはあとでMFの財布残高と実際の財布の額を比較してまとめて記録することができます。

たとえば、現金払いはほとんどが食費で、たまに医療費や日用品費に使う程度だとします。この場合、食費は一切記録しなくても、たまに起きる医療費や日用品費だけ記録しておけば、月末のタイミングで現実の財布の残額とMoneyForward上の財布の残額を比較すれば、それが現金払いした食費の額だとわかります。額がわかれば、手動で1ヶ月分の食費を1支払いとして登録すればOKです。

私はこの方法で食費を管理していますが、レシートをとっておいたことはありませんし、手動で支払いを登録するのは月に1〜2回程度です。

財布を作成するには、いつもの新規登録ボタンから財布(現金管理)を選びます。

いつもの新規登録画面

財布の名前、現在の残高、紐付ける銀行口座を選んで登録します。

ここで紐づけた銀行口座からATMで出金した場合、MoneyForwardは銀行口座の明細を取り込み、自動的に財布の額を増やしてくれます。便利ですね。

家に共有のお金をおいているなら、それも財布にしよう

いざというときのために、自宅に現金を置いておき、そこからお金を引き出したり、余ったお金を入れておいたりすることがあります。このようにしていると、入れた時には支出が発生し、取り出した時には急に収入が発生することになってしまいます。

こういう場合、家のお金置き場に対応した財布(金庫?)を作るとうまく管理できます。お金を入れるときは振替で財布からお金を移し、取り出すときも振替でお金をとってきます。不明金になりがちな家のお金も、MoneyForward上でいつも残高がわかるようになります。

MoneyForwardをかしこくしよう

以上の設定により、自動的に家計簿を作るための準備が整いました。あとは、定期的にMoneyForwardが作った家計簿をながめて、振り分けられた費目が間違っていたらポチポチなおしてあげます。こうすることでMoneyForwardが賢くなり、次回からは正しく振り分けてくれるようになっていきます。

家計簿をながめよう

月末あたりに、家計簿をざっと眺めて費目の割り当てが間違っていないか確認します。特に、振込で口座のお金の移動させたときなど、振替として設定すべきものが振替になっていない(もしくはその逆の)場合、収入や支出の金額が大きくかわってしまうので、注意して確認します。

さらに下の方に明細が並ぶ

まちがった明細を修正する

例えばこの明細、SBI証券で持っている株から配当金が入金されたときのものです。本来は収入になるはずですが、振替になってしまっています。

収入が振替になってしまっている

右側の振替ボタンをクリックして振替を解除すると、無事に収入になります。

支出総額を確認しよう

明細の間違いがなくなったら、支出総額を確認します。思っていたくらい、もしくは思っていたより低くなっていますか?もしそうでないなら、どこにお金を使いすぎたか確認しましょう。

支出内訳を確認しよう

どんな費目にたくさんお金を使ったか確認します。

収支内訳画面の下の方に、支出内訳の円グラフがあります。このグラフの割合が大きな費目を中心に、明細と見比べながら減らせる出費を特定していきましょう。例えばこのグラフだと、住宅、食費、交通費、健康・医療費あたりでしょうか。

特殊な支払いケースの扱い方

ふつうの方法ではうまく扱えないような支払いが発生し、収入や支出の額がおかしくなってしまうことがあります。そうした場合の対応方法を紹介します。

飲み会の幹事になって立て替えた

支払いを立て替えた際、そのまま支出として記録したり、あとで受け取った額を収入として記録してしまうと、交際費が実際よりとんでもなく多く見えたり、収入がやたら多く見えたりしてしまいます。

こうした場合は、立て替えで支払った明細記録(当然クレジットカードですよね、ポイントもつきますし)のチェックをオフにして家計簿から外し、自分の分の代金だけを新規に手動で登録します。この際、出金元は「なし」にします。

そして、立て替えたお金を受け取った場合は、手動で収入として登録した後に、同じようにチェックをオフにして家計簿から外します。この際、受け取ったお金の入金先は「自分の財布」にします。

こうすることで、財布の金額はきちんと実際の財布と同じになり、かつ家計簿の集計上は自分の支払った分だけが出費になります。収入も増えません。明細として記録されたものは、チェックをはずすと集計からは外れますが、残高は変動するんですね。

会社の旅費を立て替えた

飲み会の立替と似ており、本来より支出も収入も多く見えてしまいます。飲み会と異なり、出費の明細が残っていない可能性が高いのがやっかいです。

出費の明細が残っているなら、チェックをはずし、会社から振り込まれた明細のチェックもはずすことで処理できます。旅費の出費分が明細として残っていないような場合(Suica等の電子マネーをMoneyForwardに登録せずに使っている)は、経費で利用するSuica/PASMOは別に作っておき、そこへのチャージはすべてチェックを外すようにすればラクに管理できます。

私の場合、iPhone上に私費用とは別に経費用のSuicaを作ってあり、チャージも経費用のクレジットカードで行うことで、経費用の出費明細を区別できるようにしています。

会社から家賃補助がでている

こちらもある意味収入と支出が両方嵩上げされてしまいます。私の場合、家賃補助は半年に一回ボーナスと一緒に振り込まれ、明細は1件だけになります。この場合、家賃と相殺したいなら、立替と同様に振込明細のチェックはオフにし、改めて個別に明細を入力したうえで、家賃の方も補助分と残分の2つに分けて入力しなおせば相殺は一応可能です。

しかし、ここまでするのはさすがに手間ですし、家賃の額は家計簿の集計上も総額で把握しておきたいことから、私はそのままにしています。

帰省やイベント等で高額の旅費や食費を使った

この場合、ほうっておくとこれらは交通費や食費として集計されます。ですが、家計改善まで視野に入れた場合には「イベントに行ったことでどれだけお金が減ったか」を把握し、次回以降に似たようなイベントに参加するかを検討することになります。

そうすると、こうしたイベントに紐づく特別な食費や旅費は、交通費ではなくイベントに対応した費目(趣味・娯楽費や交際費)に計上する方が予算検討の役に立ちます。ガソリン代等は個別の額を算出しづらいですが、電車や飛行機ならこうした運営もやりやすいでしょう。

家計簿、支出内訳、資産推移は毎月確認

ここまでできれば、家計簿マスターと言っても過言ではありません。しかし、定期的に家計簿、支出内訳、資産推移を確認しないと宝の持ち腐れになってしまいますので、できればこれら3つは毎月確認するようにしましょう。

MoneyForwardだけでは難しいこと

MoneyForwardは基本的に月単位で収支を管理しており、収支を比較する場合も前月や前年同月と比較します。これでもある程度は役に立ちますが、支出の波が激しい費目の場合、これではうまく傾向が把握できないことがあります。

たとえば、シーズンごとに衣服を買い込む、大型連休で一気に交際費や趣味娯楽費を使う、夏冬のみ光熱費が高くなる、といったものです。こうした費目は、月ごとに比較しても出費の傾向はわかりづらいため、1年平均の支出額の推移を確認したくなります

これを実現するには、MoneyForwardのデータをExcelやGoogle Sheetsなどに取り込み、独自に可視化する必要があります。こうした方法については、また別の記事でご紹介したいと思います。

1年平均で支出を可視化した例
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