自分を理解して代替財を増やし、消費先を交換し続けることで支出を下げる

Twitterで食費やその他支出についてつぶやいていると「そんなに低く抑えるのは無理」とか「我慢していて可哀想」みたいな反応が多いです。私の場合、支出を抑え続けるためにひたすら我慢して安い物やサービスを選び続けているわけではなく、似た効用をもたらす品物やサービスを幅広く用意しておき、瞬間瞬間の消費衝動を絶えず安い代替物に交換し続けることで達成しています。ゲーム感覚で意外と楽しいです。

例えば、出先でラーメンが死ぬほど食べたくなったとします。そこで、ラーメン屋に入って1,000円払って美味しいラーメンを食べました。これで欲求を完全に満たすことはできましたが、財布から1,000円が出ていきます。これを繰り返していると、支出はまったく下がりません。

この衝動に身を任せることもありますが、最終的には100円程度の支出に抑えることがほとんどです。これで支出は10分の1になります。このために重要なのは ①自分を理解し代替財を把握する、②衝動と行動の間に割り込む、そして③アービトラージを実行する、です。

自分を理解し代替財を把握する

まず、ラーメンが死ぬほど食べたいという欲求を満たせるような、他の財を探すことから始めます。同じラーメンで考えれば、高額な専門店以外に、安いチェーン店、袋麺、カップ麺、スーパーの生麺などがあります。今の欲求は専門店でなければ満たせない?それとも濃いスープと麺があれば意外と治まってしまう?疑わしいなら家に帰って袋麺を濃い目につくって食べてみます。もやしやたまごもたっぷり入れます。それでも100円を少し超える程度です。

もしくは、炭水化物がたらふく食べたくなっているだけかもしれません。袋麺ばかりでは飽きてしまいますし、たまにはパスタでも良いのではないでしょうか。乾麺を茹でてペペロンチーノでも作れば、300g食べても100円もかかりません。油っこくて味の濃い麺類を大量に食べることで、満足できるかもしれません。

食事の例はわかりやすかったと思いますが、これは漫画、アニメ、ゲーム、旅行、ライブ等の趣味娯楽でも同じです。衝動的にお金を払って手に入れたくなるモノやサービスは、常に代替品の候補を広く用意しておくことで、突発的な衝動に流されて支出してしまうのを減らすことができます。

何がどの程度代替になるのかは、個々人の好みや性格によるところが非常に大きいので、代替財の把握は自分の欲望や衝動の理解と並行して行う必要があります。店のラーメンと袋ラーメンを代替品と見なすためには、人によっては訓練や家庭での調理スキルを高める必要があるかもしれません。

衝動と行動の間に割り込む

加えて、ほんの少しの自己制御も必要です。衝動と行動の間に、自分の衝動を評価し、意思決定を変える短い時間を挟みこめるようにしなくてはいけません。7つの習慣などでおなじみの概念ですね。この衝動と行動の間に作った時間で、衝動の行き先をコントロールするわけです。慣れれば無意識にできるようになります。

とはいえ、やはり代替財だけでは欲求を消化しきることは難しい場合もあります。しかし、毎回衝動に身を任せていると倹約が達成できません。この場合、回数制限を設けるのが有効ですが、自力で回数を管理するのは面倒ですし、面倒な約束はすぐに破りたくなります。

こういう場合私は、ある程度自然にルールに従いたくなるような状況を作り出せないか考えます。例えば食事なら、①安価な食材の在庫常備、②優待による外食許可と制限 を組み合わせています。

安価な食材の在庫常備

私は食材を廃棄するのが死ぬほど嫌いなので、この性質を利用して安価な代替食材(代表格は袋ラーメンです)を自宅に多めに在庫し、少し先に何かしらの食材が賞味期限が切れる状態を維持することで、衝動が発生した場合でも家に帰って食材を消費したくなるように仕向けています。主婦なら自然にやっている当たり前のことでしょうね。

またこれは、パートナーが浪費がちな場合にもまぁまぁ有効です。ふるさと納税などを使い、家で消費しなくてはならないパートナーの好物を大量に取り寄せ、バレない範囲でこちらは可能な限り手を出さないようにします。パートナーは頑張って消費しようと、外食をある程度抑えようという意識が働きます。

優待による外食許可と制限

もう1つ、私は優待で支給される食事券を全て自分(と家族)で使い切って良いと決めています。これをもって、外食を許可するとともに回数に上限を設けよう、ということですね。なので、外食系優待銘柄は自分が食事をしたい店のものしか保有していません。優待はタダで食事しているという錯覚を生み、家計上にも表れないので罪悪感を感じにくい上、最効率の100株では大した外食はできないため、ちょうど良い拘束具になってくれます。

この方法は、妻にも徐々に広げています。胃袋のサイズは一定ですし、妻も体重は気にしますから、言い方はアレですが先に安いもので埋めてしまえば良いということですね。お子さんをお持ちの方はよく使う手じゃないでしょうか。

アービトラージを実行する

最後は、衝動と行動の狭間で、代替品を実際に選択する行動です。目的が支出の低下なら、欲求が起こる都度、解消できる範囲でより価格の低い代替品を選択し続けることになります。まぁここまで説明したことを実行するだけなので、詳しく説明するまでもないですね。

代替範囲を増やす

代替財は増えれば増えるほど多くの場面で衝動によりうまく対応できるようになります。替えがないという状況がどんどん減っていく上、選択肢の中により安いものが増えていくからです。

代替財を探すには、自分の好みを抽象化・一般化する能力が役に立ちます。自分が抱く欲求の共通点を拾い上げ、同じ特徴を持つ他の財を探すわけです。例えば私はRPG・シミュレーションRPGが好きですが、それらはすべてコツコツ何かを育成しているのだ、と気づきました。であれば、その欲求をゲームですべて埋める必要はなく、安価な植物や金融資産の手入れでも満たすことができます。ブログの記事を増やしていくのも一種の育成と言えますね。

また、自分自身の意識や好みも不変のものではありません。これまでは代替品と感じなかったものを代替品と感じられるように、自らの認識を少しずつズラして修正していくことで代替財の選択肢を広げていくことができます。これは、少し外れるが近いモノで代替させた上で、結果不満を抱かない、という経験を繰り返すことで後天的に学習できます。あまりやりすぎると人生歪んでしまいますが…。

倹約はなかなか奥深く楽しいもの

とこんな風に、自分のことをよりよく理解するに従って代替品の選択肢はどんどん広がっていき、自分をうまく制御できるようになるに従って、衝動に流されずに消費を選択できるようになっていきます。

単純に我慢して支出を抑えるのではなく、自己理解と制御の報酬として支出が抑えられ、それが家計という形で目に見える形で得られるというのはなかなか楽しいものですよ。ちなみにこれは、自分自身の理解度と制御力を育成するゲームの一種でもあるわけですね。仕事に飽きた私の、実益を兼ねた趣味の1つというわけです。

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