資産状況のレポート:2020/10末 − 嵐を前に
米株は上旬に大きく値を上げましたがその後は大きく下落し、大統領選を控えた月末にはさらに値を下げる展開となりました。日本株はおおよそ横ばいでしたが、月末付近の欧州ロックダウン報道を機にコロナ銘柄と直撃銘柄の浮沈が大きく入れ替わっています。
欧米ではコロナ影響がさらに悪化し、各地で再度のロックダウンがはじまりました。小康状態を保つ東アジアとは対照的な状況ですね。米株は大統領選を控えたことも重なり、月末は神経質な動きを繰り返しました。
総資産推移(生活防衛資金等除く)
資産合計 :102,429,461円(-511,533円)リスク資産:93,150,870円(-836,866円)
月末にかけて順調に大きく上げていたものの、下旬に欧州での状況悪化が伝わると一転国内の陸空運を中心に急速に下落し、結果としては先月比マイナスになりました。月末の数日で5%程度、500万程度のマイナスに。
投資の概況
投資元本:67,200,000円(+300,000円)評価額 :95,115,592円(-949,894円)
先月に引き続き、妻の投資資金確保のための定期資金振替以外に資金投入はありません。
リターン(2011-/配当込み)
値 | 前月比 | |
総利益率 (利益÷投下資本) | +41.54% | -2.06% |
総利益額 | +27,915,592円 | -1,249,894円 |
過去1年利益率 | -4.37% | -1.87% |
年初来利益率 | -9.21% | -1.29% |
利益はやや減少。その後また急速に戻して前月を超えてはいるのですが、大統領選もあり日々上下動が非常に大きいです。
個別資産の状況
月内の上下動は激しかったものの、結局は全資産微減といったところ。個別では、コロナ直撃系銘柄の下落を、良品計画やKDDIが相殺した形でした。
今月の売買銘柄
以下の売買を行いました。
- KDDIの追加買い入れ
- BTIの追加買い入れ
- インベスコオフィス・ジェイリート投資法人の追加買い入れ
- 日経高配当株50ETFの売却
KDDIは私名義で1,000株まで買い入れたこと、株価もそこそこ戻ったことから一旦打ち止めです。BTIは米ドルの配当再投資、インベスコはオフィスREITの急速な下落と、小さめの底打ちを見ての買い入れです。
日経高配当株50ETFを売却しました。理由は、銘柄の中にかなりゴミが含まれていてコントロールが難しいこと、流動性が低すぎること、信託報酬がそこそこ高いことです。
資産配分状況
様々な視点から資産の内訳を確認していきます。
資産クラスの観点
誤差程度の動きですね。今月の売買は結果的にリバランスしたような形になりました。
預貯金がやや増えたものの、大勢には影響ありません。
業種の観点
陸空運は先月に引き続いてさらに大きく下落。商社、金融、住宅REITも下落しました。小売は良品計画の株価上昇に伴って比率を上げ、ついに10%を突破しています。
不動産の内訳
保有しているREITの分配金の安定性を把握するため、立地と用途の観点から内訳を確認しています。まずは立地です。
首都圏を23区とその他に分割し、その他は地方と合算しています。ほぼ変わっていません。
住宅REITの下落に伴い比率が低下、オフィスはインベスコオフィス買い入れで少し増えました。オフィスは下落が続くようであれば、慎重に底を見極めながら15~20%程度まで増やそうと思っています。
実現損益の状況
配当収入(税引後)
2020年の累計:1,639,017円(+103,427円)今月は、以下の銘柄から配当・分配がありました。
- IYR
- EAF
- MO
- ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人
- ヘルスケア&メディカル投資法人
昨年同月と比べた累積配当額の増減率は-8.28%です。昨年は10月の配当がかなり多かったようで、随分差をつけられてしまいました。
売却損益(税引後)
2020年の累計:+511,387円(-179,340円)早期リタイアのKPI
裕福度(資産収入÷支出)
ロバート・キヨサキの「若くして豊かに引退する方法」で紹介されている指標で、支出を不労所得でどのくらいまかなえるかを表します。対象の支出を「総支出」と「生存費(固定費+変動費)」に分けて算出しています。過去1年平均の裕福度
対象支出 | 裕福度 | 前月比 |
総支出 | 55.89% | -0.70% |
生存費 | 67.53% | -2.98% |
昨年比で累積配当額がかなり下振れしたため、生存費率が大きく下落しました。総支出は昨年比で抑えられているため下落度合いは抑えめですが、今年はなかなか厳しい結果になりそうですね。
当月の裕福度
対象支出 | 裕福度 | 昨年同月比 |
総支出 | 42.44% | +2.04% |
生存費 | 46.68% | -2.94% |
生存費を除く趣味娯楽や衣服美容等の支出が、昨年に比べて大きく低下したことが見てとれる結果です。
配当・分配金の安定度
配当・分配金の安定度を評価するために、配当受取額の業種・地域の内訳を確認しています。
配当の業種内訳
REITとタバコはPF比率に比べてやはり大きいですね。通信と指数をもう少し増やしていきたいところです。
配当の地域内訳
相変わらずの日本集中です。
◆
以上、2020年10月末時点での資産状況でした。個々の銘柄の決算が出揃ってきましたが、陸空運を除けばそこまで悪くないものが増えてきました。東アジアの状況が悪くないことに加え、各社それぞれ新しい状況に適応していることが見て取れます。感染者数の微増傾向は気になりますが、東アジアではコロナはいったん終わったと見ても良さそうで、今後は東アジアとの国際移動の再開に焦点があたっていくと思われます。
欧米は大きく状況が異なっており、ロックダウンによって感染を食い止めてもしばらくするとまた悪化する可能性が高く思います。受け入れた旅客が慣習を無視して行動する恐れも払拭しづらく、また欧州でのアジア人差別も気になることから交流は相当先になりそうです。JALの国際旅客収入は欧州米大陸で40%強を占めますが、中国、アジア・オセアニア、ハワイで60%程度ありますから、ここが復旧すれば赤字の垂れ流しは多少止まると思います。この地域のインバウンドをスムーズに回復軌道に載せられるかが勝負になるでしょうが、厳しい時期が続きそうです。
現在大統領選挙は混沌とした状況ですが、思ったほど相場は荒れてはいません。私としては対中政策の行方が気になるところなのですが、現段階ではなんとも言えません。ここから年末にかけて大きな波乱があるのか…いずれにせよ当初の予定どおり、静観を続けます。
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